山の上にある茶畑は山梨県のダージリン!
南部について
地元民・リピーターによるおすすめポイント!!
- 南山梨の南の入口は静岡県と山梨県の文化の交差点。
- お茶作りの名人に、おいしい煎茶の入れ方を教えてもらおう!
- 地元民のフリをして遊ぶのが楽しい町。
南山梨の南側、お茶の生産量全国一位の知名度を誇る静岡県に接する南部町は、森林が町の9割近くを占める町。「南部」という町名は山梨県の南部にあるからつけられた名前だと思っていませんか?
そんなイージーな理由ではありません。凸凹のある地肌の鉄瓶で知られる岩手県盛岡市の「南部鉄器」で有名な南部藩を興した南部氏の発祥の地だからなのです。
そして、南部町は知る人ぞ知るお茶処。下部温泉が「隠し湯」であるならば、南部茶は「隠し茶」なのかもしれません。
標高こそインドのダージリンには及ばずとも、山間部ならではの朝霧が発生する茶畑から生れるお茶の品質は極上そのもの。5月初旬から手で摘み採られ、丁寧に手もみされた茶葉は、育った山林の緑を凝縮したような爽やかさとコクを兼ね備えた旨味とトロリとした甘み、気品ある香りを持つお茶になります。
一口飲めば、若葉の香りが鼻腔を上品にくすぐり、まろやかな甘味が口中に広がって、身体の緊張までほぐれるような充実感が感じられる…。そんなお茶を急須でいれて飲んでみたくなりませんか?
中部横断自動車道の富沢ICから1時間ほど狭い山道を走った所にある「久高製茶香味園」に足を伸ばせば、眼下には佐野川や天子湖。ヒマラヤの名峰カンチェンジュンガが現れることはなくとも、山間に突如として現れる茶畑の光景を目にすれば、お茶の美味しさを生み出す自然を体感できるはず。
観光地化されていない南部町で楽しく遊ぶ方法は、地元の人たちに混ざること!
地元の人たちが通う小さなお店や飲食店が楽しい南部は、ガイドブックには載っていない、取材拒否のお店が多いんです。なので、美味しいお店は地元民に聞け!方式で探検してみてください。
もちろん、個人的に聞いてくれたなら、そーっとお教えします。
観光地に遊びに行くのも楽しいけれど、友達や親せきの家に遊びに行くのも面白いですよね。
そんな感覚で南部に行ってみてください。馴染みの店ができたら、もう貴方は南部人!
あの店のあの人に会いたいという気持ちに突き動かされるようになると思います。